あんまり華麗じゃない掲示板Ver.3

かよい堂の別館です♪

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英国生活あれこれ(2)

[続・英語]

◎口語では同じ文字が重なる時によくdoubleを用いて表される。
例えばBBCラヂヲのコールセンターの番号は0800-044044で、キャスターによっては
「oh eight hundred, oh double four oh double four」とアナウンスする。
勿論普通に「oh four four oh four four」と読み上げるキャスターもいる。
また人名のスペリングを説明する時にもこのdoubleが使われ、例えば「How do you spell
your name?」「L, y, double n (Lynn)」や「L, double e (Lee)」など。
ただ慣れない内はこのdoubleがwに聞こえて、「Lywn」「Lwe」と勘違いしそうになって困る。
実際wはdouble uに由来するのでそのように聞き間違えるのも無理ならぬ話。

◎英国式ではエレベーターを表すのにelevatorではなくliftが使われ、駅構内の案内板にも
「Lift→」と書いてある。
ちなみによく知られている話だが英国の1階はground floorでエレベーターのボタンは0で、
2階がfirst floorでボタンは1になる。
僕の所属する研究室はthird floorにあるが、日本式・米国式表記では4階という事になる。

◎そのliftを使う慣用句に「give 〜 a lift」(車で送って行く)がある。
「Shall I give you a lift?」「Could you give me a lift?」など。

◎地元の人達が集うマーケットや郵便局に行くと、「Thank you now.」「Bye now.」と語尾に
nowを付けて挨拶を交わしているのを耳にする。
元々は「Bye for now.」のforが省略された形らしい。

◎「大体」「約」の意味を表す為に時間や金額の数字の後に「-ish」を付ける。
「What time will we meet up?」「Let's say, 3ish?」(午後3時くらい?)など。

◎英国では日本語のドンマイの語源になっている「Don't mind.」はほとんど全く使われず、
「Never mind.」(気にしないで)の方が圧倒的。

◎地名に関しては英語と日本語のカタカナ表記で大きく異なるケースが多々あり、初めて
聞く場合だと一瞬どこを指すか分からず推測するのに時間を要したりする。
「フローレンス→フィレンツェ」「ズーリック→チューリッヒ」「ヴィエナ→ウィーン」「プラーク→
プラハ」「ジョージア→グルジア」「カーディッシュ→クルド人」「パレスタイン→パレスチナ」等。
また英国ではミャンマーを旧名のBurma(名詞)・Burmese(形容詞)で呼称する。

◎いまだに手こずるのは名詞としての国名と、「〜の人々」や形容詞として用いる場合の
変化形の咄嗟の使い分け。
特に苦手なのはGermanyとGermanやGreeceとGreekで、紛らわしいので会話で間違えて
逆に云ってしまう事がよくある。
また「ポーランド→ポーリッシュ」「ポルトガル→ポーチュギーズ」「デンマーク→デニッシュ」
「オーストリア→オーストリアン」「オランダ→ダッチ」等、マイナーな国の場合でも一々その
形容詞型も覚えないといけないので大変だが、日本語ではどこも「○○人」で済むので楽だ。

◎ちなみにGreekは「意味不明」という意味にも使われ、ギリシャ人には些か気の毒。
「His presentation was completely Greek to me.」など。

◎会話では「What I want to say is〜」「What happened was〜」「What we have to remember
is〜」など文頭のWhat節が多用される。
これは英語での意思疎通に困難を抱える我々日本人にとっても重宝する用法で、「いいですか、
これから〜について話しますよ」とまず先に話題を提示する事で相手の理解を助けるのだ。

◎BBCニュースでは「詳細は○○よりお伝えします」という時の紹介に「Here is our business
correspondent, Mark Burn.」「From Cairo our Northern Africa correspondent Liz May reports.」
「Our political correspondent Jason Potts has details.」のように「our 〜 correspondent」が
よく使われる。
辞書を引くと「特派員・通信員」と示されていて在外支局の駐在員のような印象を受けるが、
政治・経済・環境等を受け持つ報道局員はBBC本社内で働いている筈なので、英語の実際の
意味は特派員・通信員より広く「○○担当」「○○専門」といった所だろう。

◎「複写機を使ってコピーを取る」の意味ではcopyではなくphotocopy(名詞・動詞)が使われる。
「I've already photocopied it.」「Do you need a photocopy of the document?」など。

◎最近日本語の「ヤバい」は本来の「まずい」「危険」「ピンチ」の意味に加えて「素晴らしい」
「素敵」の意味を獲得しつつあり、「今このバンドがヤバいです」のように使われている。
似た経過を辿ったのが英語の「awesome」で、原義を超えて褒め言葉としてよく使われる。
YouTubeのコメント欄に「awesome」と一言書かれているのをよく見掛ける。

◎通貨としての「〜ポンド」の代わりに略式語として「quid」(単複同型)がよく使われる。
「How much did it cost?」「Just 6 quid.」など。
日本語でも婉曲的に「諭吉さん○枚」と云ったりするし、漫画「ミナミの帝王」に「大至急大一本
(1億円の意)持ってきてんか」というシーンがあった。
通貨単位の明言を避けて別の言葉で云い換える表現はどの国にも存在するのだろう。

◎英国式英語では「予約」の意味で「reserve・reservation」よりも「book・booking」が圧倒的。
reserveが使われるのは「RESERVED」(予約席)くらいしか見掛けない。

◎中学1年の英語の教科書は「How do you do?」に始まるが、今まで1回も耳にした事が無い。
「はじめまして」としてはやはり「Nice to meet you.」か「Nice meeting you.」に尽きる。
同様の死語英語としては「I beg your pardon?」があり、聞き返す時は「Sorry?」「Pardon me?」
「Pardon?」「What did you say?」か、親しい間柄なら「Say again?」も使われる。

◎日本の「大臣」の英語表記は「Minisiter」だが、英国では財務相が「Chancellor」と呼ばれ、
内務相(Home)・外務相(Foreign)・防衛相(Defence)には「Secretary」(長官)が使われる。

◎英国では17世紀後半にトーリー党とホイッグ党が興り、2大政党制の基盤を築いた。
トーリー党は後に保守党となり、現在でもToryが俗称として用いられている。
しかしBBCを聴いている限りでは「Conservative Party」より「Tory Party」や「Tories」の方を
よく耳にするので、単なる俗称というよりは正規の別名という感じがする。
一方ホイッグ党は後に自由党、更に自由民主党となって下院の第3党の座を占めているが、
2大政党の一翼を後発の労働党に奪われて以後は常にその後塵を拝している。

◎「株主」は米国式では「stockholder」で、英国式では「shareholder」。
日本の日経平均や米国のダウに相当する英国の株式指標は「The 100 Share Index」。

◎関西人に云わせると一口に関西弁と云っても京都・大阪・神戸・奈良で全然異なるらしいが、
非関西人にはその違いがよく分からない。
それと同様に非九州人には九州内の方言の差が判然としないだろうが、九州人にとっては
福岡・長崎・熊本・鹿児島の言葉はまるで別物という認識がある。
Q大には九州中から学生が集まってくるので、さながら九州弁の見本市の様相を呈していた。
例えば長崎弁の特徴として語尾に「っさ」を付け加える事がある。
「昨日もつ鍋ば食べに行ったっさね」「駄目んなってしもうたっさ」など。
熊本弁では敬語表現で「〜らした」が使われ、用例は「昨日先輩が持って来らした」「身なりが
しゃんとしとらした」(←しておらしたの変化形)など。

九州内の各県ごとに方言が違うのはまぁ当然としても、更に云うと同じ福岡県の中でも博多
(筑前国)と小倉(豊前国)と久留米(筑後国)と筑豊地域ではやはり全然違う言語を話す。
例えば小倉では博多弁の「行きよんしゃった」「それ取っちゃらんかいな」「そげな愚痴ばっかり
云いよったらつまらんばい」みたいな表現は全く使われず、完全に余所者の言葉に聞こえる。
逆に小倉弁の特徴である語尾への「っちゃ」の付加(「これじゃ熱過ぎるっちゃ」「そうっちゃ」
「違うっちゃ」「駄目っちゃ」など)は博多弁には無い用法だ。

それでも朱に交われば赤くなるという訳で、小倉出身の僕も博多に6年間住む内に博多弁が
だいぶ混じるようになった。
但しどうしても最後までマスターできなかったのが語尾への「〜たい」の付加で、ネイティブの
博多っ子が話す「〜たい」は実に自然なのに、非博多人が文末に「〜たい」を付けようとしても
何となく不自然でぎこちない。

それと同じ事が英語の「you know」にも云える(ここまでは話のマクラでした笑)。
ネイティブの英国人は会話の端々にごく自然に「you know」を挿入しているが、これは我々
非母国語民にとってはかなりハードルが高く、「今からyou knowって云いますよ・・・さあ・・・
もうすぐ・・・ハイ今云った!」みたいな作り事めいた無理矢理感が漂ってしまう。
なので僕は今に至る迄ほとんど「you know」を使った事が無い。
ところが当地の滞在歴が10年前後の日本人達は普通に「you know」を連発しているので、
きっと単に英会話の習熟度の問題であり、「you know」を無意識に使えるようになった時が
本当に英語を身に付けたと云える到達点なんだろうなと思う。
僕はまだその域には達していない。

◎ネイティブの会話を聞いていると「you know」と同じくらい高頻度に「I mean」を使っている。
どちらも特別な意味を持たない間投詞的な挿入句であり、発音も微弱で「ユノ」「ァミン」と
一瞬で通り過ぎる感じ。
ノンネイティブの僕にとっては「you know」より「I mean」の方が遥かに敷居が低いので、
割と頻繁に使っている。


・・・次回は携帯電話のテキストメッセージに使われる略語をご紹介しようと思います☆

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